雑記/思考の軌跡

今週のアイアン・マイケル

先日、ボクシング界では世紀の一戦らしい「フロイド・メイウェザー VS マニー・パッキャオ」が行われた。と言ってもWOWOWに入っていたけれども華麗にスウェーしているし試合だって見たわけじゃない。「そんなふうに考えていた時期」でもメイウェザーの収入に…

光の帝国 下

このような「タレント」 は、テレビのチャンネルも出演者も少数に限られているのにアクセスは容易であるという特質から生まれている。資金が少数の限られたスポットに集中するからこそ、ドラマなんていうものが製作可能になる。そして役者の数には限りがある…

光の帝国 中

「ドリアン・グレイの肖像」のなかでは、ドリアン・グレイがシビル・ヴェインへの思いを露わにするシーンはこんなかんじだ。ドリアン「今夜、シビルはイモジェンになる。そして明日はジュリエットだ。」ヘンリー卿「いつシビル・ヴェインになる?」ドリアン…

光の帝国 上

高校の英語教師に、すごい人がいた。僕が受験した2010年の東大英語は変更点がいくつかあった。塾や予備校のマニュアルでは「解答に具体例は入れてはいけない」が鉄則であった要約問題に「具体例を入れて」という一節が付加されたり、自由英作文セクションが…

社会は厳しいものでなくてはならない 下

実在とは何かという問題は考えずにいう(素朴実在論的な)と、物体が実在のものなのかヴァーチャルなものなのか、という違いは確かに存在するけれども、構築する関係性の各層にはリアルもヴァーチャルも存在しないと思う。「夢の国」という言葉があるけれど…

社会は厳しいものでなくてはならない 上

一日中家に引きこもって漫画の世界に浸ってたりオンラインゲームにのめりこんだり、の社会生活を「正常」に営んでいなかったり、一応まともにはたらいてはいるもののホストやアイドルにはまって収入をほとんどそこに注ぎ込んだりしている人たちに対して我々…

いい国つくろう鎌倉幕府

「イスラム国は国と名乗っていますが、決して国家ではありません」このような言表をテレビや新聞で良くみる。しかし、これに「国家とは○○という条件をみたしている存在だけを指しており、イスラム国は××であるからして○○を満たしておらず、それゆえに国家で…

埼玉の味といえば…?

難解な思想家、として思い浮かべる人も多いであろうラカン。そんなラカン理論の解説書「生き延びるためのラカン」がとてもよかった。生き延びるためのラカン (木星叢書)posted with amazlet at 15.01.15斎藤 環 バジリコ 売り上げランキング: 251,009Amazon.…

刃牙は唯の格闘漫画…そんなふうに考えていた時期が俺にもありました (下)

(続き) 勇次郎が刃牙を「最強」と認めた時点で刃牙は勇次郎の最強認定を拒否するという我儘を通す力を得た。しかし最強認定を拒否するということは範馬勇次郎が最強だと認めることになり、刃牙には勇次郎の最強認定を拒否することはできなくなる。本日『と』…

はじらいブレイク

今日は例のごとくビッグサイトに行ってきた。何しに行ったのかもまた例のごとくである。残念ながら今日はそこまで見るところがなく、購入したのはおつかいで頼まれたものを1つ、個人的に追っているサークルで新刊が残っていたところを2つ(悪転奏進と笑顔で…

魂の牢獄

ある日ぼくは「雪陽炎」というサークルの同人誌を読んでいた。例そのとき、ふととんでもないことに気がついてしまったのである。腋毛だとかBBW(参考)だとか、これらは相当苦手としていたものではなかっただろうか?それなのにどうして自分は今これを読んでい…

インターネット帝国主義とイオンの福音

Amazonが日本でも使われ始めた頃、「これなら田舎でも都会と対等の暮らしができる!」といった素朴な期待ををよく見た気がする。Amazonにかぎらず、インターネットは現実世界に存在する中心と周縁の差異を消し去っていくものだという期待があったと思う。し…

パサージュ論

免許をとって以来一年以上神聖ペーパードライバーだったわけだけれども、多少練習を始めた。日曜日、その一環で「越谷レイクタウン」まで行ってみた。なんで越谷かというと、都心方面に向かうのでは交通量(というか歩行者量?)が多くて大変そうだし、埼玉…

極左冒険主義の冒険

「集中講義!日本の現代思想」という本を人から借りて読んだ。仲正昌樹という人が書いたものだがこの人はカルチャースクールのようなところで思想系の講義を行っているらしく、その講義録が結構出ている。僕もベンヤミン関連のものとカール・シュミット関連…

ブログとSNSについて:本を書いてみたいということについて

なんと、今年のポスト数がすでに昨年の総ポスト数をこえてしまった。リアルが充実してないから独りでブログを書く時間が増えたのか、それともリアルが充実しているから書くことが増えたのか。特にこの8月は2日に1件以上書いているという。(それもこれで…

プログラマーの三大美徳は怠惰・短期・傲慢

現在激烈に就職活動中なわけですが、特に日系のコンサルティングファームなんかのインターンシップを中心に「意識高い」系の宣伝文句がならんでいる。「トップを目指す」、とか「圧倒的な成長」とか。インターンシップ体験談を見ると、「大変だけど成長でき…

ムーンライト・セレナーデ

テレビで最近やっているCM。 学校の授業を聞いて綺麗にノートをとる、これって本当に無駄だと思う。 まあ無意味とは言わないが、そんなことをしている暇があればもっと違うこと(後述)をしたほうが短い時間で高い成果をあげることができる。東大合格生のノ…

Mistero e melanconia di una strada

地方都市は「ほどほどパラダイス」になった!地方の若者におけるイオンモールの存在感この記事に触発されて。この連載、めちゃくちゃ面白いので読んでみるといいと思います。最近、「マイルドヤンキー」という言葉がはやっている。マイルドヤンキーとは、上京…

新しい科学のつくりかた(笑)

「複雑系」とか「システム論」とかいう分野が、どうも胡散臭く感じるのはどうしてだろうか。それはやはり、そういうジャンルの笠を着た胡散臭い連中がうようよいるからじゃないだろうか。今まで読んだ本の中で、これは本気で言ってるのか?と思ったのは河本…

第三の塩基対

新たな「DNAアルファベット」、米チームが作成に成功 英科学誌個人的にはここ数ヶ月で最大のニゥスでありますが、こんなニゥスがあったのを知っていますか。高校レベル以上の生物を学んだ人ならだれでも知っていると思うが、人間のDNAというのは要するに4ビ…

ブクログで振り返る四年間

今日(2014/5/9)、自分の在籍する大学院の研究室紹介があった。去年は受験生の立場として参加していたが、今回はなんと説明側。院の入学式よりも「自分はもう大学生じゃないんだ…」というのが実感できたような気がする。学部時代と同じ研究室に、所属してい…

BOY MEETS GIRL

漫画と小説、しばし小説のほうが「高尚な」娯楽で漫画の方は「低俗な」娯楽であるとされる。漫画だから低級、小説だから高級ということは言えないと思うが、自分もどちらかといえば漫画のほうが低級な作品が多いように思う。「高尚」「低俗」といった価値判…

野蛮な専制君主機械

彼らは運命のように到来する…、彼らは、稲妻のすばやさをもってそこに存在する。あまりにも恐ろしく、あまりにも唐突に…。アンチ・オイディプスより山の辺の道の神社の代表格、「大神神社」ははるか昔の原始神道の時代から続く三輪山信仰が固定的な拠点をも…

卒論の先へ

ここ数週間「月月火水木金金」な生活だったが、ようやく卒論が提出できたので今週は一日休みが出て「月火水木金土月」みたいな感じになりそうだ。(まだいろいろとあるので…)というわけで、土曜日(2014/2/8)は久しぶりに大学に行かずまったりできていた。…

随分前に書いた文章が出てきた その2

東急ハンズ渋谷店の7階が改装されており、理化学用品の陳列が良さげになってました。ビーカーにはあまり惹かれないけれどもフラスコや試験管、コルク栓のついたガラス瓶等にはなんともいえない魅力があります。「スチームパンク大百科」というブログでもたび…

随分前に書いた文章が出てきた

卒論も終わったことだし、前からやりたかったいろいろなWEBサービスのアカウント整理(使っていないものを削除)をした時に、ずいぶん前に書いた文章が出てきた。情報学環教育部というものの受験をしたときの文章で、以下のようなものである。平成24年度(20…

狙いうち

最近、母方の祖母(乳癌経験、十年くらい再発なし)が「医者に殺されないための47の心得」に影響されたっぽくて、なんかそれらしきことを言っている。世間にも信じちゃっている人は多いみたいで、最近は割と医師の側も反論するコラムを新聞にせっせとのせて…

靖国神社問題

僕は自称左翼なので安倍晋三については当然立場上不支持ということになる。(まぁ、実際嫌いだし…)なので、先日の靖国参拝にも反対と言わざるを得ない。それがもう義務みたいなものである。しかし、別に中国韓国の反発がどうこう、というところはそれほど重…

供犠の意味

30日の事前準備に行った際に、漫画は児童ポルノではありませんという意見広告が貼ってあった。インフォメーションで売っているということは、コミケット準備会と関係があるのだろうか。児童ポルノの定義にはさまざまなアプローチがあるようだが、要するにこ…

宗教的なものの概念

いよいよクリスマスということで、先日の「聖なるもの」の続き。ことしぼくが最もハマった思想家はカール・シュミットだ。シュミットは『政治的なものの概念』のなかで、「カテゴリー」は二項対立から産まれると述べる。シュミットのあげた例で言えば倫理は…