雑記/思考の軌跡

日本的スノビズムとは何か

恥ずかしい話、自分は「水曜日のダウンタウン」とか「月曜から夜ふかし」のような下衆いバラエティ番組が好きだ。(毎週欠かさず見ているわけではないが)最近また1つ、「有吉ジャポン」という番組を見つけた。 この有吉ジャポンは全部が全部おもしろいわけで…

東大一直線

昔から教育に対してテクノロジーを応用しようという試みがある。まずは○々木ゼミナールが有名な衛星同時中継授業。これは中央で行われる授業をリアルタイムで地方の校舎の教室で同時中継するというものらしい。これは実際受講したことがないのでなんとも言え…

リセマラとかいう意味不明な略語が一般的に通じてしまうのははっきり言って異常だ

そういえば先日新聞にもしもしゲーに関する記事が乗っていた。たしか「もしもしゲー3強の時代」みたいなタイトル。自分はわざわざもしもしゲーなんていう蔑称を使っていることからわかるようにもしもしゲーはしない("ねこあつめ"は例外)んだけれども、ちょ…

Enforcement / Empowerment

最近興味がある話題として、「自力救済」がある。中世ヨーロッパ、特に中央集権制の発達が遅れたドイツ地域では「フェーデ」といって自分の権利が他者に損害された場合、仲間と協力してそいつに報復をすることができたんだそうだ。しかし現代の国家ではマッ…

地に住む人々は、わざわいだ

人類の祖先が直立二足歩行を始めたのはおよそ700万年くらい前らしい。それからいったい何世代の命のリレーが行われたのかはわからないが、その後人類は文化を獲得し、足の裏以外を地面につけることを避けるようになった。足の裏以外を地面につけること、それ…

プラハに行った際は、KGB博物館にいくことをおすすめします。

今までそんなイベントをやってることを露ほども知らなかったんだけど、「サンリオキャラクター大賞」というのが毎年開かれている。 いわゆるサンリオキャラクターだったら、クロミちゃんとシナモロールがかわいいと思いますね。 今年が30周年記念だそうだ。…

今週のアイアン・マイケル

先日、ボクシング界では世紀の一戦らしい「フロイド・メイウェザー VS マニー・パッキャオ」が行われた。と言ってもWOWOWに入っていたけれども華麗にスウェーしているし試合だって見たわけじゃない。 「そんなふうに考えていた時期」 でもメイウェザーの収入…

光の帝国 下

このような「タレント」 は、テレビのチャンネルも出演者も少数に限られているのにアクセスは容易であるという特質から生まれている。資金が少数の限られたスポットに集中するからこそ、ドラマなんていうものが製作可能になる。そして役者の数には限りがある…

光の帝国 中

「ドリアン・グレイの肖像」のなかでは、ドリアン・グレイがシビル・ヴェインへの思いを露わにするシーンはこんなかんじだ。 ドリアン「今夜、シビルはイモジェンになる。そして明日はジュリエットだ。」ヘンリー卿「いつシビル・ヴェインになる?」ドリアン…

光の帝国 上

高校の英語教師に、すごい人がいた。僕が受験した2010年の東大英語は変更点がいくつかあった。塾や予備校のマニュアルでは「解答に具体例は入れてはいけない」が鉄則であった要約問題に「具体例を入れて」という一節が付加されたり、自由英作文セクションが…

社会は厳しいものでなくてはならない 下

実在とは何かという問題は考えずにいう(素朴実在論的な)と、物体が実在のものなのかヴァーチャルなものなのか、という違いは確かに存在するけれども、構築する関係性の各層にはリアルもヴァーチャルも存在しないと思う。 「夢の国」という言葉があるけれど…

社会は厳しいものでなくてはならない 上

一日中家に引きこもって漫画の世界に浸ってたりオンラインゲームにのめりこんだり、<現実>の社会生活を「正常」に営んでいなかったり、一応まともにはたらいてはいるもののホストやアイドルにはまって収入をほとんどそこに注ぎ込んだりしている人たちに対し…

いい国つくろう鎌倉幕府

「イスラム国は国と名乗っていますが、決して国家ではありません」 このような言表をテレビや新聞で良くみる。しかし、これに「国家とは○○という条件をみたしている存在だけを指しており、イスラム国は××であるからして○○を満たしておらず、それゆえに国家で…

埼玉の味といえば…?

難解な思想家、として思い浮かべる人も多いであろうラカン。そんなラカン理論の解説書「生き延びるためのラカン」がとてもよかった。 生き延びるためのラカン (木星叢書) posted with amazlet at 15.01.15 斎藤 環 バジリコ 売り上げランキング: 251,009 Ama…

刃牙は唯の格闘漫画…そんなふうに考えていた時期が俺にもありました (下)

(続き) 勇次郎が刃牙を「最強」と認めた時点で刃牙は勇次郎の最強認定を拒否するという我儘を通す力を得た。しかし最強認定を拒否するということは範馬勇次郎が最強だと認めることになり、刃牙には勇次郎の最強認定を拒否することはできなくなる。本日『<法>…

インターネット帝国主義とイオンの福音

Amazonが日本でも使われ始めた頃、「これなら田舎でも都会と対等の暮らしができる!」といった素朴な期待ををよく見た気がする。Amazonにかぎらず、インターネットは現実世界に存在する中心と周縁の差異を消し去っていくものだという期待があったと思う。し…

パサージュ論

免許をとって以来一年以上神聖ペーパードライバーだったわけだけれども、多少練習を始めた。日曜日、その一環で「越谷レイクタウン」まで行ってみた。なんで越谷かというと、都心方面に向かうのでは交通量(というか歩行者量?)が多くて大変そうだし、埼玉…

極左冒険主義の冒険

「集中講義!日本の現代思想」という本を人から借りて読んだ。仲正昌樹という人が書いたものだがこの人はカルチャースクールのようなところで思想系の講義を行っているらしく、その講義録が結構出ている。僕もベンヤミン関連のものとカール・シュミット関連…

ブログとSNSについて:本を書いてみたいということについて

なんと、今年のポスト数がすでに昨年の総ポスト数をこえてしまった。リアルが充実してないから独りでブログを書く時間が増えたのか、それともリアルが充実しているから書くことが増えたのか。特にこの8月は2日に1件以上書いているという。(それもこれで…

プログラマーの三大美徳は怠惰・短期・傲慢

現在激烈に就職活動中なわけですが、特に日系のコンサルティングファームなんかのインターンシップを中心に「意識高い」系の宣伝文句がならんでいる。「トップを目指す」、とか「圧倒的な成長」とか。インターンシップ体験談を見ると、「大変だけど成長でき…

ムーンライト・セレナーデ

テレビで最近やっているCM。 学校の授業を聞いて綺麗にノートをとる、これって本当に無駄だと思う。 まあ無意味とは言わないが、そんなことをしている暇があればもっと違うこと(後述)をしたほうが短い時間で高い成果をあげることができる。東大合格生のノ…

Mistero e melanconia di una strada

地方都市は「ほどほどパラダイス」になった!地方の若者におけるイオンモールの存在感この記事に触発されて。この連載、めちゃくちゃ面白いので読んでみるといいと思います。最近、「マイルドヤンキー」という言葉がはやっている。マイルドヤンキーとは、上京…

新しい科学のつくりかた(笑)

「複雑系」とか「システム論」とかいう分野が、どうも胡散臭く感じるのはどうしてだろうか。それはやはり、そういうジャンルの笠を着た胡散臭い連中がうようよいるからじゃないだろうか。今まで読んだ本の中で、これは本気で言ってるのか?と思ったのは河本…

第三の塩基対

新たな「DNAアルファベット」、米チームが作成に成功 英科学誌個人的にはここ数ヶ月で最大のニゥスでありますが、こんなニゥスがあったのを知っていますか。高校レベル以上の生物を学んだ人ならだれでも知っていると思うが、人間のDNAというのは要するに4ビ…

ブクログで振り返る四年間

今日(2014/5/9)、自分の在籍する大学院の研究室紹介があった。去年は受験生の立場として参加していたが、今回はなんと説明側。院の入学式よりも「自分はもう大学生じゃないんだ…」というのが実感できたような気がする。学部時代と同じ研究室に、所属してい…

BOY MEETS GIRL

漫画と小説、しばし小説のほうが「高尚な」娯楽で漫画の方は「低俗な」娯楽であるとされる。漫画だから低級、小説だから高級ということは言えないと思うが、自分もどちらかといえば漫画のほうが低級な作品が多いように思う。「高尚」「低俗」といった価値判…

野蛮な専制君主機械

彼らは運命のように到来する…、彼らは、稲妻のすばやさをもってそこに存在する。あまりにも恐ろしく、あまりにも唐突に…。 アンチ・オイディプスより 山の辺の道の神社の代表格、「大神神社」ははるか昔の原始神道の時代から続く三輪山信仰が固定的な拠点を…

卒論の先へ

ここ数週間「月月火水木金金」な生活だったが、ようやく卒論が提出できたので今週は一日休みが出て「月火水木金土月」みたいな感じになりそうだ。(まだいろいろとあるので…) というわけで、土曜日(2014/2/8)は久しぶりに大学に行かずまったりできていた…

随分前に書いた文章が出てきた その2

東急ハンズ渋谷店の7階が改装されており、理化学用品の陳列が良さげになってました。ビーカーにはあまり惹かれないけれどもフラスコや試験管、コルク栓のついたガラス瓶等にはなんともいえない魅力があります。「スチームパンク大百科」というブログでもたび…

随分前に書いた文章が出てきた

卒論も終わったことだし、前からやりたかったいろいろなWEBサービスのアカウント整理(使っていないものを削除)をした時に、ずいぶん前に書いた文章が出てきた。情報学環教育部というものの受験をしたときの文章で、以下のようなものである。 平成24年度(2…