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るろうに剣心 新京都編

キネマ版は相変わらず手にはいらないので、これもまた色々と突っ込みどころが多いと話題のOVA「新京都編」を見てみた。(るろ剣の話ばかりだな最近…)

確かにいろいろと突っ込みどころが多いのだが、中でも一番ひどいのは「不殺」の誓いが破れてしまっていること。これはもう「るろうに剣心」自体の否定としか言いようがない。
制作陣が和月氏に言ったと思われるセリフ
 #ネタバレが入ってしまうので見ていなくてネタバレしてほしくないという方は此処から先は読まないで下さい

よくネタで「逆刃刀でもあの勢いで殴ったら人死ぬだろw」といわれるが、本作品では逆刃刀であることすら関係ない。なんと志々雄の額を逆刃刀「剣心」の柄で叩くと志々雄の頭がパカっと割れるのである。(このOVAでは一応リアルにできそうな牙突は出てくるものの、焔霊や紅蓮椀といった非現実的な技が出てこない。そのためか志々雄の刀の名前が無限刃から「無限刃・焔」に変更された。志々雄の象徴である炎属性は名前だけになってしまった。逆刃刀・真打が逆刃刀・剣心になったのはそれに合わせた変更だと思う。)
剣心戦の前に斎藤と戦い、その際鉢金に牙突零式を受けたことによって体にヒビが入っていたとおもわれる。実際剣心が柄で殴る前にも顔の中心線にそって出血するシーンがあるなどそれを暗示させる。
通常人は鉢金をしている状態では刀の柄で全力で殴っても程度で死ぬことはないだろう。それに問題のシーンを見ればわかるが、それほど勢いがついていたわけでもない。まして志々雄は超人的な体の強さを持つ。(このことは逆刃刀で一回殴ってもびくともしなかったことから剣心にも判断できたはず)
剣心は斎藤対志々雄の戦いを見ていたわけではないのでヒビが入っていたことを知らなかった。そのためこれぐらいなら死なないだろうと思って攻撃を当てたら前述した事態になったと思いたい。ということで志々雄の死の原因は2:8くらいで斎藤のほうにあると思う。現代日本で裁判をしたとしてもそういう結論が出ると思うので、法的には剣心は不殺を守ったと言えなくもないだろうが、剣心の心情的には不殺は破られてしまっただろう。
現場を見ていたのはその後すぐ志々雄と心中する由美姐さんくらいなので、他の人には「志々雄は自刃したでござる」とか「志々雄は爆発に巻き込まれたでござる。自ら作った煉獄の炎に焼かれたでござるよ。」とか言っておけば「ああ、不殺は貫き通せたんだ!」とごまかせるかもしれないが…。

その他にも変更点が多い。大きなものだけでも

・まず十本刀という名前は出てこない。尺が短いので全員出せないのからだろうが、葵屋襲撃メンバーは不二しか残っていない。(鎌足とかも設定上はいそうだが、カットが一枚あったか無かったか程度で本編に登場しない。)登場しないということは警官隊とモブ御庭番衆にやられたということになる。)登場するのは宗次郎、宇水、安慈、不二、張のみ。”内務卿”の大久保や”飯綱”の雷十太は出てこない。
ほとんどがリストラされた十本刀。ただし、ガトリングは由美さんが使うので"回転式機関砲"の由美という新十本刀が登場。 


・原作に合った明るい雰囲気はなく、基本はシリアス。それなのに下巻では原作風のギャグタッチなシーンがねじ込まれていて浮いている。

・志々雄アジトが出てこない。最終決戦は煉獄で行われる。煉獄は志々雄の死後に沈むのだが、その理由は軍による砲撃に変更され、手投げ弾一発で沈む煉獄wwwとはもう言わせない。欠陥品を掴まされたことになっていた方治もすこしは浮かばれるか。

・蒼紫戦が志々雄戦後になっている。蒼紫はずっと煉獄のソファに座っていて万全の態勢だったのに、志々雄との戦いでボロボロになっている剣心(なんと無限刃・焔が体に刺さったまま!)に対して「お前を倒して最強の称号を手に入れる!」とかのたまったあげくあっさり負けるという恥ずかしいことになっている。

・技はほとんど出てこない。剣心と比古清十郎が直接会っていないことになっているので、剣心は九頭龍閃も天翔龍閃も使わない。ただし、比古清十郎は不二に対して九頭龍閃らしき技を使用する。志々雄も焔霊とか使わないし、宗次郎もただ脚が速いだけで「縮地」は出てこない。牙突牙突零式は出てくるが、斎藤が「悪・即・斬!」と言いながら繰り出すのがかっこわるい。なぜ他の連中はそういう少年漫画的演出をしないようにしたのに斎藤にだけ技名を叫ばせるのか?

まー後は宇水さんが志々雄にやられたりなど、変更点はその他にもいっぱいある。変更というか、そもそもストーリーが似ている別作品だと思ったほうがいいかもしれない。

ただ、良い点もある。

・キャラクターデザインが今風でかわいい。るろうに剣心自体90年台の作品ということもあり、少々絵柄が古臭い。しかしそれがリファインされていて、非常によい。操たそ~~
(*´ω`*)
なんとそのおみ足を披露してくれる

ああ~^たまらねえぜ。

翁が蒼紫に斬られる瞬間を見てしまう。ちなみに今作品では翁は全く笑わせるようなことを言わない。

崩れ落ちる操たそ

・作画は結構気合はいってる。(と思う)アニメ自体そんな見ない上、そんなにアニメの動画クオリティにうるさいわけでもないのでこまかいことはよくわからないが、戦闘シーンはよく出来てると思う。ジャンプアニメにありがちな止め絵をスクロールして戦闘を表現とかしていない。

と、ほとんど操が可愛いということしか言っていない気がするが、「るろうに剣心」と思わずに見ればそれなりに楽しめるのではないだろうか。
ものすごく出来のいいるろうに剣心の二次創作アニメだと思って見ればいいと思う。

いずれ星霜編もみてみたい。