ライオンボード x ジェッソ x ジェルメディウム

はさみを塗装する前に、ライオンボードを染めQで塗装するテストをしてみた。
ラッカーやアクリル絵の具を使うなら下地は必要といろんな人がいっていたが、染めQの場合はどうなのか?あまり情報が得られなかったというわけで、いろいろとテストをしてみた。

 使ったもの
・ライオンボードの切れ端
・リキテックス ジェッソ
・リキテックス ジェルメディウム
・染めQ ブラック

まずは、下地なし/ありの単純な比較。 切れ端の半分だけにジェッソを塗って、染めQで塗装してみた。その結果がこれである。

左半分が下地なし、右半分が下地ありである。

この写真をみれば明らかなように、質感が全く異なる。だが、ラッカーなどでいわれているような直塗りするとすぐはがれるといったことはおきそうにない。
発色は確かに劣っているものの、これを逆手に取って軽さを演出することもできるのではないだろうか。
重厚感を出したいところは下地を塗って、軽めにしたいところは直塗りというのもひとつの手のような気がする。


次に、下地の比較をしてみた。
ジェッソとジェルメディウムは重ねて塗る人もいれば、混ぜてしまう人もいる。どれが一番いいのかまとめてテストをしようと思ったのである。

ほぼ真っ白なのでわかりにくいが、4通りの組み合わせを同時にテストした。
左から「ジェッソのみ」、「ジェッソの上にジェルメディウム重ね塗り」、「ジェッソ・ジェルメディウム混合塗り」、「ジェルメディウムのみ」 である。
左右2つずつで色が結構違うが、ジェッソのみとジェッソの上にジェルメディウムを塗ったものはこの時点ではほぼ区別がつかない。

これを塗ってみるとどうなったかというと、こうなった。
この写真だとそうは見えないかもしれないが、実物はジェッソの上にジェルメディウムを塗ったものが圧倒的に綺麗に仕上がった。一方でジェッソにジェルメディウムを混ぜて塗ったものは均一な仕上がりという点では一番なのだが、発色が非常に悪い。直塗りに近い仕上がりになった。
ジェルメディウムだけのものは意外と健闘したという感じだろうか。
この結果から判断するとやはり横着して混ぜないで、きちんと重ね塗りしなさいということなのだろうか…。

結局、きちんと重ね塗りをすることにした。



ひとつ気になったのだが、1cmのライオンボードは塗装がきれいなのだが、2mm,5mmのものは目が荒くすこし汚くなる。裏表で仕上がりが異なってしまうので、これはなんとかならないものか。

・追記

ジェッソよりも厚く仕上がるスーパーヘビージェッソというもののほうが向いているかもしれない。