中華的電脳保管空間 (2/1更新)

Dropboxのようなオンラインストレージを使っている人も多いかと思われるこの御時世。
しかし、あまりお金を払って利用している人は多くないだろう。

自分もDropboxとSkydriveを無料で使用している。
Skydriveはもともと25GBあり、Dropboxはいろいろ頑張って13GBくらいまで増やした。
これであわせて40GBくらいある。

現状使い分けとしてはDropboxは自分で作る文書(卒論や共有ディレクトリで同人誌の原稿など)をいれといて、Skydriveは自分で撮った写真やグラフィック素材集・集めたフォントなどのバックアップにしている。
他に、メールで送れないような大きいファイルを共有するときやIS01で書いた原稿をPCに渡す際にGoogleドライブを使っている。

しかし、本当はもっとバックアップしたいファイルがある。
たとえば、ぼくはPCのリカバリディスクや周辺機器のドライバーディスク類は全部イメージ化してディスクは処分してしまうのだが、ハードディスクがクラッシュしたら一気に失われてしまう。なのでこれらをできれば多重化しておきたい。
これは合わせると数十GBもあり、Skydriveにも入り切らない。

40GBもあれば、自分で作成したファイルを入れておくだけならば十分すぎるスペースがある。しかし、あれもこれも保存しようとすると、全然足りないのである。
スペースを食うファイルといえば音楽ファイルや動画ファイルが代表的だろうけど、無料垢の皆さまも限られたスペースになにをいれて何をいれないかを迷っていることだろう。

しかし、中国からそんな悩みを一瞬で吹き飛ばすニュースがやってきた。

なんと、無料で10TBのスペースを提供してくれるオンラインストレージがあるというのである。(ただし、キャンペーン中のみ?)

QQという中国国内でよく使われているメッセンジャーソフトがあるということはしっているだろうか。
この無料10TBストレージを運営しているのはそのQQを運営しているテンセント。
まったく得体のしれない会社がやっているよりは信頼がおけるだろうと思う。

10TBをもらうにはアカウントを作成するだけでなくiPhoneやAndroid用のクライアントをインストールする必要があるので、そういうデバイスを持っていない人はあきらめて欲しい。
どうしても諦められないというなら、Bluestacksを使えばいけるかもしれない。
ちなみに、Windows用クライアントもあるのでDropboxと同じように同期型ストレージとして使うことができる。(通信速度も3MBps以上出ることもあったり、なかなか高クオリティ、だと感じる)

その名も微云(wei yun)というサービス。

利用にはまずQQのIDが必要になる。
登録時にメールアドレスが必要になるが、gmailで適当なアカウントを作っておくといいだろう。(試してないけど、.jpドメインのは登録できないんじゃないのかなぁ?)

weiyunのサイトにアクセスして、トップページに10T永久容量…という画面が出てきたら「立即領取」をクリック。

そうしたら、

     
この時点でiPhoneなりAndroidマシンなりに
weiyunをインストールしておこう

登録を選ぶ。しかし、「登録」はログインの意味なので注?新?号を選ぶ。

 あとはメールアドレスなどを入力する。

住所を聞かれるので、適当にBejingなりShanghaiなりにしとけばいいだろう。(正直にJapanにしてもいいけど)
そこまで終わるとメールアドレス確認用URLがメールが来るので、そのURLをクリックする。

一応隠したけど、捨てアドレスなので
仮に透けてみえたとしても意味ないよ

これでQQアカウントが発行されたので、QQ numberをメモする。
ここまできたら、さきほどインストールしたモバイルアプリでログインする。
これで10TBをもらう準備は完了した。

そうしたら2枚めの画像の画面まで戻って「領取10T」をクリックすると、10TBの容量がもらえる。(もうモバイルアプリは消してよい)

あとはWindows用クライアントを入れればDropbox的に使えるので、指定のディレクトリにバックアップしておきたいファイルをいれておけば勝手に同期してくれる。

一応それなりに有名な企業がやっているのでまったく無名企業がやっているものよりは安心できるがそれでも無料で10TBというのは正直怪しい気がする。
なので、個人情報が含まれるものや流出したら困るファイルは入れないことをおすすめするし、ここだけに保存しているファイルというのはないようにするべきだろう。

(追記)
ちなみに、いきなり10TBくれるわけではなく、最初にもらえるのは1TB。
それがいっぱいになりそうになると、もう1TBが追加される。これが最大10TBまでできるということ。

ほとんどのユーザーは10TBあっても使わないだろうという読みで始めたサービスなのではないだろうか。
一部は本当に10TB使ってくるかもしれないけど、大半は実際数百GBがせいぜいだろう。だったら「10TB配るぞ!」ということで目を引いて客を集めようという戦略で始めたんだと思う。

(追記)
モバイル用アプリを使っているんだけど一日一回容量が増えるガチャみたいなのがある。(無料)
たまに1024MBとか出るのでかなりすごい。
また、一ファイルあたりの容量制限もわかって、どうやら4GBまで。