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同人誌研究とは何か

前回の記事で、趣味は(主に)成人向け同人誌・商業誌の鑑賞、研究と書いた。
しかし、鑑賞はともかく研究ってなんだ、と思うかもしれない。
これからはその研究についても書いていきたいのだが、まずは簡単な例でどんなことをやっているのか示してみたいと思っている。

その前にぜひ知っておいて欲しいサイトを紹介。
http://doujinshi.mugimugi.org/
同人誌データベース・プロジェクト、別名The Doujinshi & Manga Lexicon。Lexiconの名に恥じず、その情報量はとんでもないものである。この記事を書いている時点で総アーティクル: 534,745であり、これ以上の情報量を持っていうところはないだろう。
今までここを参照した回数は余裕で4桁(5桁は多分行ってない…)のオーダーになるが、欲しい情報が見つからなかった経験は1度しかない。

で、本題に戻る。
自分がやりたい研究というのは、大衆性文化の変遷というのも一応あるが本当に目指しているのは同人ゴロとしての戦略研究である。絵の上達法とかではなく、いかに盛り上がるジャンルをキャッチするか、そして各即売会にタイミングを合わせていくかといったようなことをやりたい。
こういうことを言うと同人精神溢れる人( そもそも「売り」上げっていうのはおかしいよなぁ!?「頒布」だろうがっっ!!)に二度と有明に近づけなくなる呪いをかけられそうであるが、自分は絵がかけないので単に妄想するだけなので安心して欲しい。

今回はそういうのは難しいので軽めのネタでひとつ。

ROUTE1というサークルがある。
このサークルはそのほとんどの本がアイドルマスター菊地真がヒロインとなっている。ROUTE1といえば代表作がパワフルおとめシリーズだ!と知っている人はすぐに思い浮かぶだろう。
というわけで、ROUTE1は菊地真好きな層が固定客層になっているといえる。
ここで、ROUTE1の出している「菊地真」以外の本に目を向けてみる。するとDQ3セーラームーンの僕っ娘つながりの線、星井美希などのアイマスつながりの線が存在する。しかしラブプラスの凛子には何かあるだろうか。(黒髪ショートというのがわかりやすいけど、今回はそれに気づかなかったということにして…)
一見特に関連がなさそうだが、他の作品群を見る限り売れ線ばかりを無節操に狙うサークルではなさそうだと感じられるので何かつながりがあるのではないか…!と気づくのである。
そうなれば次にすべきは他にも「真」本と「凛子」本をともに出しているサークルはないか調べることである。ここでその他にもヒットがあった場合、ROUTE1の場合は外れ値ではなく 「菊池真」好きと「凛子」好きの間には正の相関関係があると考えられる。見つからなかったとしても、他の作家が気づいていないだけで正の相関がある可能性がある。

その場合、仮にあなたが同人作家で、「菊池真」でヒットを飛ばせたとしたら次に「凛子」本を書いてみるというのは良い戦略であるはずだ。真本を書いたから次は美希で、ハルカッスで、というのはわかりやすい発想で、競合が多数存在するだろう。存在しているが見えにくい相関関係に目を向けなければならないのである。