砂男

CoD:MW3がSteamで1000円だったので、今更ながらやってみた。
ネット上ひきこもりの自分はシングルプレイしかやらないのでマルチプレイのバランスがどうこういわれても全くわからないんだけど、少なくともシングルはああも酷評されるほどひどくはないと思う。

過去作をやっていないとストーリー分からない度は高いと思うけど、シリーズ物としての価値を出すということはそういうことだからしょうがないだろう。
スター・ウォーズEP3で、パルパティーン議長がパルパティーン「皇帝」になるシーンやアナキン・スカイウォーカーが溶岩に落とされた後生命維持装置なしでは生きていけないダース・ベイダーになる(ダース・〇〇はシスの称号なので細かいことを言うと生命維持装置は関係ないけど)シーンはEP3からスター・ウォーズを観たという人にとっては何ら意味のないシーンだけど、45612と見てきた人たちにはミッシングリンクがつながったシーンになっているはずだ。

新作映画がどこらへんの時代をやるのか知らないけど
コルサントから脱出するルサンキアを映像で見てみたいものです。



たしかに今までの作品に比べたら新プレイヤーキャラであるユーリに感情移入しずらいんだけど、マカロフには今まで何度も煮え湯を飲まされてきたプレイヤーにとっては、すべてを終わらせる作品になっていた。
いいちこれまでの作品でもプレイヤーキャラ単体で見るとそこまで「最後の一発」を放つ理由はなかったはず。けど、「プレイヤー」としては作中死んでいった多数のキャラクターの遺志を継ぐものとして「最後の一発」を放っているわけで…。
それが今作ではシリーズ全体で、ギャズやグリッグス、ジャクソン、ゴースト、ローチ、ラミレス、そしてソープとユーリ(ユーリのぽっと出感は否めないが)の遺志を継いでのあれということになったということだと思う。Zガンダムだったらピンク色の光が出てる状態ですね。

これまでの作品ではそのタイトル内で完結しているのでやられた記憶が新しい状態で「最後の一発」を放つけれども、タイトルをまたいだことで「そういえばなんでマカロフを追いかけてるんだっけ?」状態に陥りやすい。
MW3では過去2作品とよく似たシーンが出てくる。なつかしのAC-130を使うミッションもあるし、ヘリコプターがこっちに突っ込んでくるシーンはムックもといマクミラン先生が墜落してくるヘリコプターに巻き込まれるシーンのオマージュだ。なによりマクミラン先生が音声だけとはいえ出てきてくれるし。航空機のハイジャックもマイルハイクラブを思い出させる。
MW2は随分前に一回だけやっただけなのであまり思い出せないが、きっと探せばパロディがあると思う。
これはネタ切れという側面もあるかもしれないが、過去2作品のことを思い出させる工夫として盛り込んでいると解釈できる。

ストーリーでは、ソープがあっけなく死んでしまうところが結構批判されている。今までMWシリーズで名有りキャラが死ぬときはたいていドラマチックに描かれてきたが、ソープはMWシリーズの「名有りキャラ」だったら確実に生き延びるような状況で死ぬわけである。(あの人達の運のよさはすごい)
けど戦場なんて実際はそんなものだし何発銃弾が撃ち込まれても回復アイテムを取ったり少し休んだりすれば元通り跳ね回れる…わけがない。
CoDはいくらリアルリアルいっても結局はゲームなので、ストーリーの進行上味方のキャラは戦闘中いくら撃たれても死なないし、生きるか死ぬかの大博打ではかならず生き延びることができる。しかしシリーズ最終作でMWシリーズの主人公ともいえるソープが「えっ、こんなんで死ぬの?」という死に方をするのはひとつのメッセージなんじゃないかと。

サンドマンはかっこよかったですね。
見た目KBTITだけど。

ひとついうと、個人的にはラストに死ぬのはユーリではなくプライスでも良かったんじゃないかと思う。プレイヤーキャラであるプライスがマカロフに撃たれて例のごとく視界がぼやけて行く中でユーリが現れてマカロフを倒す、というエンド。
前作MW2ではローチ達MW2から登場した「新しい世代」が死に、プライスやソープといった「古い世代」に再び物語が託されるという展開だったわけだけど、こんどこそユーリという「新しい世代」が生き残るという展開にしておけば、意外性もありつつうまくおさまる気がする。
ただ、MW3の現状ではユーリが空気すぎるので「ユーリが何であるのか」という描写はもっと入れないといけなくなる。今までMWかMW2のミッションをテロリスト側にいた時のユーリ視点でプレイするミッションをひとつ入れるとかで。

にしても、CoDは第一作が発表されたのが2004年なので今年で11年、その間に11本もナンバリング(MWとかBOとか含めて)を出しているってすごい。
これを見るとやっぱりゲーム業界で日本の発言力が落ちている(PS4も後回しにされたし)のも納得できる気がする。ここは個人個人の考え方にもよるけど、少なくとも自分はこれをやった後に「話題のスプラトゥーンやってみようか」という気にはならないし、Gothic3やSkyrimの後に「ドラクエXIに期待」、という気にもならない。
グラフィックが綺麗なら面白いわけじゃないし、というけれどもゲーム性にもグラフィックにも投資を行った結果としてグラフィックもきれいになっているわけであって、和ゲーのほうがグラフィックは劣るけどアイディアで勝ってるはず、と思えるほうが不思議。
枯れた技術の水平思考っていう、文字とドット絵しか出せないようなパソコンがうん十万してた時代の神話にとらわれすぎなんじゃないだろうか。