食臭豆腐国旅行記 2

台湾で一番苦労したのは食事である。
台湾の食べ物はおいしいから~なんて行く前はいろいろな人に言われたけど、まったくそんなことはなかった。

というより、おいしいおいしくない以前に臭くて食べる気がなくなってしまうのである。
代表的なものが臭豆腐で、これを売っている屋台がいたるところにあり食欲を減退させていく。

いまだに臭いがフラッシュバックしてくる

臭豆腐の匂いの原因となっているナニカは臭豆腐以外にも使われているらしく、食べたものの半分くらいは強弱はさまざまだが臭豆腐と同じにおいを発していた。
コンビニで買ったアーモンドの飲み物からもしてきた時はもう絶望だった。
むこうのコンビニもホットスナックを扱っているのだけど、そのなかに臭豆腐系のなにかがあるらしく、コンビニに入るたびに臭いで気分が悪くなる。

タイ料理に使われるパクチーとか、ああいう臭みのある食べ物が苦手なので、台湾の食事はほとんど苦行みたいなものだった。全部クリアだったのは日本式焼き肉に行った一食くらいで、あとは何かしらひとつは「これは…」と言いたくなるものが含まれていた。
「台湾旅行すると太るよ」なんて言われたけれども、一年向こうで暮らしたら10キロ位痩せられるんじゃないだろうかと思うくらい合わない。

ココナッツミルクや杏仁豆腐がおいしいのではないかと期待していたけど、全く売ってない。ココナッツを使ったもの、や杏仁粉をつかったものはよく見かけるのになぜかココナッツをココナッツミルクにしたり杏仁を杏仁豆腐にするという発想がないようだった。

ここまで合わないのなら、もう現地伝統の料理みたいなのはやめて毎食現地のイタリアンレストランとかにいかないか、と言ったんだけど同行者に拒否されてしまった。

そんなわけで、日本に帰ってきてからは食べるものがみんなおいしい。