ふとつながった話

最近、会社としてどういう方向をとるべきか雑談しているときに

「すごい人材を高い給料で雇って、その人達を並べて革新的でとてもすごいことをやる」

vs

「そこそこの人材を安くあつめて、システマチックにちょっとだけすごいことやる」

どちらがよいのかというような話になっていた。

昔の読売ジャイアンツかビリー・ビーン指揮下のアスレチックスを目指すかどっちかな?という話に近いかもしれない。

後者のほうがどうしてそれで儲けられるのかイメージがついていなかったんだけど、ふとTwitterを眺めているときにわかった。

万が一僕の感受性の問題だったら申し訳ないんですが、これいわゆるITを生業にしている人だったら「だから何」という感じだと思うんですね。 車が塀に突っ込んでるのを見て、「原因はブレーキをかけなかったか曲がりきれないほどスピードを出していたことかもしれない」みたいな、免許持ってる人なら見りゃわかるじゃんという程度の話である。

でも、「パーミッション」とか横文字を使っているしITを生業にしていない人は結構これをみてもわからないんじゃないかと思う。 その世界にいる人にとっては当たり前の話だけど、そうじゃない人には当たり前じゃない。

それを違う世界に持ち出すだけで、「おおっ!何言ってるかわからないけどなんかすごい!」とか「(ホントはこのツイートをみてからググって初めて知ったんだけど)あーわかるわかる」とリツイートやお気に入りがじゃんじゃかついて、自己顕示欲が満たせるという仕組みだ。

(偶然めについてしまったので取り上げてるけど、この人フォローしているわけでもないしもとからしっていたわけでもないです。また個人攻撃をする意図はまったくありません。)

「そこそこの人材を安くあつめて、システマチックにちょっとだけすごいことやる」

というのも、ある世界ではそこまでじゃない人たちでも、その世界での知見がまだもたらされていないフロンティアに輸出すればそのフロンティアではとても貴重な存在となりうる。

異国の地で忍者教室をやるというのもきっとそういう話で、別に教えている人がすごい忍者なわけじゃない(すごい忍者ってなんだろう)けれども、その国には他に一人も忍者がいないからその先生は「かけがえのない、唯一無二の忍者」になるわけである。

アブダビで忍者教室をやるような経営、というふうに言ってくれればわかりやすかったかもしれない。


すごい具体的な例を挙げると、Wordpressで簡単なお店のサイト構築で10万円とるとかまさしくそういう話だと思うんですね。 スタティックなサイトでメールフォームがひとつあるくらいの規模なら、なれてれば1日で3つくらいつくれるんじゃないだろうか。

これぞアブダビ忍者経営だと思う。